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パテント・ポートフォリオ
【ぱてんとぽーとふぉりお】


Patent Portfolio

自社の製品、技術分野において、どれだけ強いパテントをどれだけ有しているか。潜在市場理解、競合対比を通じ、戦略的な出願、ポートフォリオ強化を行うこと。ある製品、ある技術分野において、自社がどれだけ強いパテントを有しているか、有望な潜在市場をカバーしていくに十分なパテント・ポートフォリオとなっているか、といった視点から、常に自社所有のパテント・ポートフォリオを見直し、戦略的な出願を通じてポートフォリオ強化を図ることが重要である。
ポートフォリオの見直しにあたっては、活用可能性と収益性の2点を抑えることが重要である。活用可能性とは、&wc1;回避できないか(実現において唯一の手だてとなる特許か)といった技術も含めて広くおさえた特許網が作られているか、&wc2;有効性が高いか(権利範囲と有効性の関係・バランスはどうか)、&wc3;証明できるか(権利行使にたる証明可能性があるか)、&wc4;存続期間は十分か(存続期間と有効性の関係・バランスはどうか)を検討することである。また、収益性とは、&wc1;そのパテントが対象とする技術分野の市場規模やシェアがどの程度の広がりをもつか、&wc2;同じ技術分野であっても幅広く網をかけているか、&wc3;特定製品にしか使えないか、などを検討することである。これらによって当該パテントの価値は大きく変わってくる。自社、競合のパテント・ポートフォリオを常時見直し、その強化のため、戦略的な投資を行っていくことが求められている。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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