プライベート・ブランド
【ぷらいべーとぶらんど】

Private Brand：PB

メーカーのブランドをナショナル・ブランド（national brand：NB）と呼ぶのに対し、スーパーや百貨店などの流通業者が自主企画した独自ブランドをプライベート・ブランド（PB）と呼ぶ。消費者を呼ぶ込むための低価格と利益の確保を両立させたい流通業者によって、近年、導入アイテム、量とも増大している。
プライベート・ブランドの狙いとしては、&wc1;独自製品の販売による競合他社との差別化、&wc2;価格設定の自由の確保、&wc3;製造コストの低い海外への大量発注、買い取り、広告宣伝の節減といったコスト削減による低価格販売、の3点があげられる。PBはNBの希望小売価格の半値から2、3割低い価格設定が多い。
メーカーの観点では、NBが値引きなしで販売されている状態が望ましい。しかし、NBが売り場で常態的に値引きされる状況があるのであれば、小売の要請に応じてPBの生産に応じる方が良いという判断もある。また、競合するNB商品の類似製品を自社のブランドで出すことはできないが、小売の要請に応じてPBで出すのであれば、自社とのカニバリゼーションは小さくなるといった考えもある。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517082