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ブランド・エクイティ
【ぶらんどえくいてぃ】


Brand Equity

ブランドがもつ信頼感や知名度といった無形の価値を企業の資産として評価しようとしたもの。インターブランドといった企業や日本の広告代理店が独自の方法で企業のブランド価値を算出する例があるが、ブランド・エクイティの数量化については広く認められた定式はなく、難しいと考えられている。ブランド・エクイティの代表論者であるデーヴィッド・アーカー(David A. Aaker)は、ブランド・エクイティを構成する要素として、ブランド・ロイヤルティ、ブランドの認知、消費者が感じる品質、ブランド連想、そしてブランドに関するその他の資産(特許、商標、流通など)をあげる。ブランド・ロイヤルティやブランドの認知度が高ければ、ブランド・エクイティも高くなり、消費者が感じる品質が高ければ、競合製品より高い価格設定が可能になる。ブランドのもつ顧客こそがブランド・エクイティの源泉であると論じるのはフィリップ・コトラーであり、ロイヤル・カスタマーの生涯価値を高めることがブランド・エクイティの向上につながることになる。ブランド・エクイティの構成要素の指標を向上させるインプットは測れるが、そのアウトプットとの関数はまだ不明なため、有限であるリソースをどの組み合わせで投入すればブランド・エクイティが最大化し得るのかは模索中、というのが多くの企業の実践レベルである。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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