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マーケティングROI
【まーけてぃんぐあーるおーあい】


ROI(Return on Investment:投資対効果)とはもともとファイナンス用語で、投資額に対してどれだけのリターンを得られたのかを測定する手法の総称である。広告支出も投資としての意味があると考えられる場合が多い。今年大量に広告をすれば、もちろん今年の売上に貢献するが、来年以降の売上にも貢献する可能性が高いと考えられるからである。しかし、その効果を測定することは困難であり、困難であるがゆえに「戦略的に重要なのだから広告投資を削減することは好ましくない」というような議論を引き起こしてきた。こうした定性的で抽象的な議論から脱却しようとして提唱されてきたのが、マーケティングROIという概念である。マーケティングROIという言葉には厳密な定義がなく、広義に使われているのが現状である。最も広義に使われる場合は、「マーケティングにかけた支出が効果をあげているかどうかを判定する手法の総称」のことであり、一般的にはこの意味で使われることが多い。より厳密に定義を行うと、「マーケティングにかけた支出よりも、その長期的なリターンの現在価値が上回ったかを判定する手法」となり、マーケティング支出よりも、それによって獲得した顧客の顧客生涯価値の方が上回っているかを判定する手法ということになる。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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