メタバース
【めたばーす】

Metaverse

インターネット上に存在する仮想空間（バーチャルワールド）のことを指す。ニール・スティーブンソン（Neal Stephenson）が1992年に発表したSF小説『スノウ・クラッシュ』の中で使用した言葉が語源で、metaとuniverseの合成語である。利用者はアバターと呼ばれる人型（もしくは動物）を介して空間内を探索したり他の利用者と会話し、一連の「体験」を得ることができる。2Dよりも3Dの方が豊かな表現が可能で、臨場感のある体験が得られるのが特徴。ユーザー同士が交流を図るSNS的な使われ方だけでなく、企業側がマーケティングの一環としてユーザーに特定の「体験」をさせる目的で活用を図る事例も増えてきている。メタバースで最も有名なのは「セカンドライフ」であり、2006年にニューズウィークで特集されたのをはじめとして数多くのメディアで紹介された。この他にもThere.com、Activeworlds、Entropia Universeなどのサービスがある。PC以外の端末では、2008年12月からソニー・コンピュータエンタテインメントがPS3向けに「Home」という3Dオンラインユーザー・コミュニティを開始している。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517112