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リソース・ベースト・ビュー
【りそーすべーすとびゅー】


Resource-Based View:RBV

企業内の経営資源を競争力の源泉とする理論で、1984年にマサチューセッツ工科大学のワーナーフェルトらが初めて概念化し、オハイオ州立大学のバーニーの1986年の論文によって一般化した。RBVにおいては、財務的・物的・人的・組織的な有形資源とブランドや技術力などの無形資源をあわせたさまざまな資源の集合体として企業が捉えられる。各企業の持つ資源は異なること(資源の異質性)が前提となる。競争優位性は企業が内部資源を通じて市場に提供する能力(ケイパビリティ)によって生じ、ケイパビリティの違いが企業間の収益性の差をもたらす。代表的な分析手法であるVRIOフレーム・ワークでは、&wc1;経済価値(value)、&wc2;稀少性(rareness)、&wc3;模倣困難性(immobility)、&wc4;組織(organization)という4つを満たすことが継続的な競争優位性を実現する上での必要事項とされる。RBVはポーターらのポジショニング理論と対立するものとして発展してきたが、競争優位を企業外部・内部の双方から見る上で相互補完的なものであるといえる。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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