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ロングテール
【ろんぐてーる】


Long Tail

インターネットなどのダイレクト販売のビジネスモデル登場以前は、店頭スペースという限られた空間の中で商品を品揃えすることが必要であり、そのためには売れ筋を残し、死に筋をカットするという手法がとられてきた。しかし、店頭という制約のないダイレクト販売では、滅多に売れないような珍しい商品でも、全国規模の商圏を相手にすれば一定数が売れることがある。売れ筋から順に棒グラフで商品売上を並べて行くと、だんだん棒グラフの高さが低くなり、低い棒が延々と並ぶことになるが、この低い棒が並ぶ状態を尻尾にたとえてロングテールと呼ぶ。店頭では尻尾にあたる死に筋はカットされるが、ダイレクトではカットされずに済む。転じて、広告の世界でもマス広告という高価な媒体では大手企業しか出稿できず、テールにあたるような中小・零細企業は相手にされないが、ネット上では広告料が安いため中小・零細企業でも出稿が可能になる。この現象を指してロングテールと称することもある。特に、グーグルなどの検索結果に対応して広告を表示するという検索連動型広告の場合は、テールにあたる商品の情報を検索する人が少ないかもしれないが、それを検索する人がその商品を買う可能性が高いため、広告効果は高いと考えられている。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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