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AISASの法則
【あいさすのほうそく】


インターネットでの情報検索が一般化して以降の消費者購買行動を説明する枠組みの1つ。それまで一般消費財に関して有効とされていたAIDMAの法則に代わる枠組みとして、日本の一部大手代理店を中心に提唱されているもの。テレビ広告でAttention(認知)とInterest(関心)を引いてから、ネットでのSearch(検索)に誘導し、購買のAction(行動)の後に、その感想をブログなどでShare(共有)してもらってクチコミを広げるという枠組みの、各々の頭文字をとったものである。テレビ広告で「○○で検索」という台詞が近年非常に増えているが、これはテレビ広告の重視度が高い日本の広告業界に特有のマーケティング戦術である。購買頻度が高く、ターゲットを狭く絞っていない商品(マス向けの商品)であって、なおかつネットで検索しないと詳しい情報がわからないという商品の場合にはこの戦術が成り立ちうるが、そうでない場合(ターゲットを絞った商品、検索しなくてもわかる商品)にはテレビ広告に高い費用を投じて「○○で検索」というメッセージを発することの費用対効果はあまり高くないはずである。また、ブログなどで自分の意見を他人と共有することが購買意思決定を左右する商品の場合は、テレビでAttentionをひく必要性はあまり高くない可能性がある。自社の商品ではどのような消費者購買行動がとられているのか、パーチェス・ファネル調査を行って確認をしておくことが必要である。
【参照キーワード】

パーチェス・ファネル
AIDMAの法則




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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