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裁定
【さいてい】


Arbitrage

複数の商品の間に生じる価格の歪みを利用して値ザヤを稼ぐ取引のこと。例えば、債券の先物価格が理論価格から大きく離れた時にこれが可能になる。これに対して、市場や個別銘柄が上げか下げのどちらの方向に動くかに賭けるトレーディング・スタイルを「ディレクショナル」と呼ぶ。一般に、前者は後者に比べて利益は薄いがリスクは低い。
M&Aでは、合併会社間の株価の差(理論価格と市場での時価の差)を利用して利益を確保しようとする取引のことをリスク裁定と呼ぶ。例えばA社株1株に対してB社株0.5株の比率での合併が決まっているとき、市場での株価がA社50ドル、B社26ドルだとすると、理論上はA社の株価が割安でB社の株価は割高になる。そこで、A社株を買って、B社株を空売りし、双方の株価が収斂する際の利益を狙う。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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