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新BIS規制
【しんびすきせい】


銀行経営の健全性の判断指標として自己資本比率を規制した国際ルールであるBIS規制(BIS:Bank for International Settlement=国際決済銀行の略称)を2006年末以降大幅に変更した新しい規制内容をいう。バーゼル銀行監督委員会(バーゼル委員会)が策定した新しい規制という意味から「バーゼルⅡ」とも呼ばれる。国際業務を営む銀行の自己資本比率は8%以上と決められているが、日本は国内業務だけを行う銀行は4%以上とする独自の規制を設けている。自己資本比率は、信用リスクや市場リスクなどの総額を分母とし、銀行の自己資本を分子にして算出することとなっているが、新BIS規制においては、リスク管理体制強化のため、自己資本比率を算定する際の分母となるリスクの範囲が信用リスク、市場リスク、オペレーショナルリスクと広くなっている。金融機関は、当該規制を維持するために新規借入や借換更新時の態度や判断を変更することもあるため、借入先においてもBIS規制内容が注目されることになる。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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