経済経営用語 金融(Finance) 28 トータル・リターン・スワップ【とーたるりたーんすわっぷ】 Total Return Swap 債券のクーポンと評価損益を、短期金利などと交換するスワップ取引。おもに債券保有者が信用リスクを回避したい場合に利用される。必ずしも債券を保有しなくてもトータル・リターン・スワップを行うことは可能で、この場合はもっぱら投機的な利益の追求が目的となる。図はトータル・リターン・スワップの一例。Aは債券から発生するクーポンと評価損益(価格が下落した場合はBからAに支払う)をBに支払い、代わりにBはLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)+スプレッド(上乗せ金利)を支払う。これによりAは債券の信用リスクをBに転嫁できる。Bは(債券価格が上昇すれば)少ない元手で利益を上げられる。【参照キーワード】→スワップ (c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company 日経BP社「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」JLogosID : 8517406