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特別気配
【とくべつけはい】


証券取引所のなかには、株式の買い注文や売り注文の水準が直前の株価からかけ離れている場合に、次の売買を一定の値幅(更新値幅)内で成立させる制度を設けており、現在の売買注文の水準が一定の値幅を超えている状態を「特別気配」と呼ぶ(上昇局面は「特別買い気配」、下落局面は「特別売り気配」)。たとえば東京証券取引所では、株価1000円未満の銘柄の更新値幅は上下10円となっているので、直前の株価が700円で730円以上の売り注文しか出ていなければ、たとえ730円で買い注文が出たとしても、すぐには売買は成立せず、710円の特別買い気配を出して取引が中断される。更新値幅は5分ごとに切り上がるので、5分後には特別買い気配が720円になり、さらに5分後には730円になり、ここで730円の売り注文と買い注文が出合って売買が成立することになる。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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