100辞書・辞典一括検索

JLogos

29

配当性向
【はいとうせいこう】


Dividend Payout Ratio

当期純利益のうち、どの程度配当金として支払うのかを示す指標である。この指標が高いと当期獲得した純利益について株主への配当還元が大きいことを意味する。計算式は以下のとおりである。

しかし、単純に配当性向が高ければよいというものではない。配当しない部分、すなわち内部留保金額は企業成長のために必要な経営資源の1つとなる。成長過程の企業にとっては配当性向を低く抑え、内部留保を潤沢に蓄えることが一般的である。欧米企業は株主還元を最重視する観点から、配当性向が重視される傾向があるが、日本企業は安定性を重視することから配当金額を一定とし、配当性向は毎期変動する傾向がある。また、日本企業は内部留保を重視することから、欧米企業よりも配当性向は一般的に低い。




(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company
日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
JLogosID : 8517429