100辞書・辞典一括検索

JLogos

26

ボラティリティ
【ぼらてぃりてぃ】


Volatility

市場価格の変動の程度を表す言葉で、「変動性向」とも訳される。金融業界では通常、過去の市場価格のデータをもとに標準偏差を計算し、その標準偏差の大きさをボラティリティとみなす。標準偏差とは、正規分布におけるデータの散らばり具合を数値化したもので、各データ(株式なら過去一定期間の終値など)から平均値を引いたものを二乗した和をデータ数で割ったものの平方根。現代の金融理論では、金融資産の価格変動は正規分布にもとづくものであり、99.87%の確率でプラス・マイナス3標準偏差の範囲内に収まるといわれている。簡単にいえば、株価の日々の終値が、過去何日間かの平均価格に比べてどれだけバラついていたかを調べ、バラつきが大きかった場合はボラティリティが高いと考える。ボラティリティの低い金融商品は、過去の平均値に近いところで価格が変動する傾向が強いので、投資対象としては比較的リスクが低い。反対に、ボラティリティの高い金融商品は価格が平均値から大きくかけ離れる傾向が強いのでリスクが高い。なかでもオプションボラティリティをそのまま反映し、ボラティリティが高いほどオプション・プレミアムは高くなる。




(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company
日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
JLogosID : 8517478