アサーション
【あさーしょん】
Assertion
経営者の主張を意味し、適正な財務情報を作成するための要件である。監査人は、財務諸表全体としての適正性を直接的に立証することは困難であるため、財務諸表の基礎となる取引、勘定残高、開示等について立証すべき目標である監査要点として、この経営者の主張を利用することとなる。アサーションには、実在性、網羅性、権利と義務の帰属、評価の妥当性、期間配分の適切性、表示の妥当性等がある。これらのアサーションが満たされている場合には、財務報告の信頼性が確保されているということになる。例えば、企業にとって重要な売上サイクルに関連する「売掛金」のアサーションとして「実在性」を考えた場合、架空口座の設定が行えないような統制や架空売上を計上できないような統制等が有効に機能していれば、「売掛金」が実際に存在することが保証され、財務報告の信頼性が確保されることとなる。
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517586 |