違法行為
【いほうこうい】

Illegal Act

故意もしくは過失または作為もしくは不作為を問わず、法令違反となる行為が違法行為である。違法行為は、会計処理に影響を及ぼす違法行為と会計処理に影響を及ぼさない違法行為に分類することができる。会計処理に影響を及ぼす違法行為は、通常、会計上の不正または誤りとなる。監査人は、財務諸表の監査を実施するにあたり、重要な虚偽の表示を看過しないため、会計処理に影響を及ぼす違法行為に対しては、職業的懐疑心を保持して監査手続を実施する必要があり、正当な理由なく看過した場合には相応の責任を負う。一方、会計処理に影響を及ぼさない違法行為に関しては、財務諸表監査における意見表明の範囲外となるため監査手続による発見は困難であり、また、発見は義務付けられていない。ただし発見した場合は、軽微なものを除いて経営者および監査役会に報告する。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517604