受取配当金
【うけとりはいとうきん】
Dividends Income
出資先から受け取った配当金を処理する勘定科目である。一般的に、受取配当金は損益計算書上の「営業外収益」に計上されるが、投資業を主たる事業とする証券会社等においては、損益計算書上の「売上高」に計上される。ただし、配当の原資がその他資本剰余金である場合には、配当の対象である有価証券の種類に応じて以下の会計処理を行うように規定されている。配当の対象である有価証券が売買目的有価証券以外の有価証券である場合には、原則として配当受領額を配当の対象である有価証券の帳簿価額から減額する。この処理は、その他資本剰余金は、その性質が原則として株主からの払込資本であるから、その他資本剰余金の処分による配当は、基本的には投資の払戻しの性格を持つという考えに基づくものである。一方、配当の対象である有価証券が売買目的有価証券である場合には、受取配当金(売買目的有価証券運用損益)として処理する。この処理は、期末に時価評価され評価差額が損益計算書に計上されており、配当に伴う価値の低下が期末時価に反映されていることから、配当の原資にかかわらず収益計上することが適切であるという考えに基づくものである。
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517610 |