エンロン事件
【えんろんじけん】

Enron Scandal

2001年にアメリカ合衆国で発生した、巨額の不正会計事件である。エネルギー大手のエンロンが、連結対象外のSPCを利用して損失を隠蔽し、利益を水増ししていた。これが発覚して会社は破綻し、またこれに深く係わっていた大手監査法人のアーサー・アンダーセンも解散に追い込まれた。その後このような不正経理の事実が次々に明るみにでるに至って、アメリカ合衆国政府は、サーベンス・オクスリー法（企業改革法）を成立させた。これは不正経理を行った経営者の罰則を強化するだけでなく、会計監査人の規制をも強化させるものであった。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517639