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開始仕訳
【かいししわけ】


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前期繰越の仕訳と連結財務諸表作成手続における仕訳の2つの意味で使われている。
&wc1;資産、負債、資本の残高を前会計年度の仕訳帳から翌会計年度期首の日付で総勘定元帳に転記するための前期繰越の仕訳のことである。この仕訳は前期繰越記入方法である大陸式簿記法で、繰越の相手勘定に、開始残高を用いて行われる。大陸式簿記法に対して英米式簿記法では、仕訳帳における仕訳を省略し、総勘定元帳間で前期繰越記入を行うため、開始仕訳という概念はない。一般的には、開始残高勘定を設定せずに、資産、負債、資本の諸勘定を相互に相手勘定として前期繰越記入を行う準大陸式法が用いられている。
&wc2;連結財務諸表作成手続において、過年度の連結消去仕訳のうち、翌連結会計年度に繰越された仕訳のことである。連結財務諸表に関しては、連結ベースでの帳簿記録があるわけではなく、各連結会計年度の個別財務諸表の合算を基礎として作成されるため、過年度の連結消去仕訳は、開始仕訳を通じて当期の連結消去仕訳に反映されることとなる。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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