決算短信
【けっさんたんしん】

決算情報の迅速な開示や発表内容の標準化を目的として、証券取引所が上場会社に決算発表時に開示することを義務付けている決算の状況について記載された書類のことである。有価証券報告書等と記載内容が似ているが、決算短信は有価証券報告書等より記載内容が簡潔である点や、有価証券報告書等が金融商品取引法により提出が義務付けられているものであるのに対し、決算短信は証券取引所の規定により開示が義務付けられている点などで両者は相違する。決算短信には、その決算期の業績、配当、今後の業績予想に関する情報等について、その要約数値や概要の説明などが記載されるとともに、貸借対照表・損益計算書等の財務諸表やセグメント情報等の分析情報などが記載されている。東京証券取引所は、年度末の決算短信については、遅くとも期末日後45日以内に開示されることが適当とし、30日以内に開示することがより望ましいとしているため、実務上では、提出期限は45日以内と解釈されている。また、四半期の決算短信については、その「様式・作成要領」において、少なくとも年度末の決算発表と同等以上の早期開示が求められること、およびその目安として四半期末後30日以内の開示がより望ましいとする旨が記載されている。

(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company

日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517765