財務報告の信頼性
【ざいむほうこくのしんらいせい】

Reliability of Financial Reporting

経営者が内部統制を構築する目的の1つであり、適正な財務報告を行うことをできるようにすることである。
一般的には、株主や投資家、債権者、取引先、国、地方自治体などさまざまな利害関係者に対して行う財務報告が適正に行われるようにすることである。内部統制を構築する目的には、この「財務報告の信頼性」のほかに「業務の有効性および効率性」、「事業活動に関わる法令等の遵守」、「資産の保全」がある。日本の内部統制報告制度（J-SOX）では、このうち「財務報告の信頼性」に係る内部統制、すなわち、金融商品取引法上の開示書類である有価証券報告書等に記載される財務諸表（貸借対照表、損益計算書など）と、その他の重要情報（経営成績の推移、業績の概要、株主の状況など）の信頼性を確保するための内部統制のみを評価対象としている。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517836