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試査
【しさ】


Examination on a Test Basis

特定の監査手続の実施に際して、母集団からその一部の項目を抽出して、それに対して監査手続を実施する監査手法をいう。大規模企業を前提とする現代の財務諸表監査においては、監査の時間、人員等の監査資源の制約から精査により監査手続を実施することは困難であり、多くの場合、母集団の一部の項目についてのみ監査手続を実施する試査により監査手続を実施せざるを得ない。また、財務諸表監査の目的は、財務諸表に重要な虚偽の表示がないことについて合理的な保証を与えることであり、試査によってもその目的を達成することができる。このため、財務諸表監査においては精査ではなく原則として試査が採用されている。試査には、一部の項目に対して監査手続を実施した結果をもって母集団全体の一定の特性を評価する目的を持つサンプリングによる試査と、母集団全体の特性を評価する目的を持たない特定項目抽出による試査とがある。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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