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実現主義
【じつげんしゅぎ】


Realization Principle

収益は実現したと判断される時点で計上すべきとする会計上の基本的な考え方をいう。原則として、&wc1;財貨または役務の提供(商品の引渡し等)および&wc2;現金及び現金同等物(現金・売掛金受取手形・未収入金等)の受領の二要件を満たした時点で、実現したと判断される。実現主義は、発生主義の条件的修正であり、企業会計において、利益が計上される場合にその処分可能性が要求されるため、現金及び現金同等物の裏付けを必要とする意味で保守的な会計的基準といえる。なお、金融商品会計による売買目的有価証券等の時価評価などは、現金及び現金同等物の裏付けがないが、損益計算書上の収益として認識する点で、実現主義の原則の例外的処理といえる。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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