取得原価主義
【しゅとくげんかしゅぎ】

Acquisition Cost Basis

資産を取得するために支出した金額によって、資産を評価する考え方をいい、一般に原価法という。取得原価は実際に資産を入手したときの支出額のうち未だ費用化されていない額であり、期末毎に原則として評価替えを行わない。一方、時価主義は、決算時点での市場における資産価格（現在価値）を重視し、毎期評価替えを行う点で大きく相違する。取得原価主義によると、保有期間内における貨幣価値の増減や資産の実質価値の増減を一切考慮外とするので、過去の支出額がすべて費用化され回収されたとしても、同額によって、再度同じ資産を購入することができないことが生じる。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517893