総資本当期純利益率
【そうしほんとうきじゅんりえきりつ】

Ratio of Net Income to Total Assets／Return on Total Assets

総資本に対する当期純利益の比率として示され、企業の収益性を測る指標として収益性分析の際に用いられる。当期純利益は企業の最終的な経営活動の結果であり、資本の効率性を判断する指標として、投下資本に対して企業はどれだけ利益を獲得することができたのかを判断するために用いられる。以下のように算定された総資本当期純利益率が高い場合には、総資本から十分に利益を獲得できているとみられる。一方、総資本当期純利益率が低い場合であっても、他人資本等の利用によるコストを上回る利益の獲得による場合もあるため、一概に当期純利益の獲得が非効率とはいえない。他の株主資本利益率や総資本事業利益率等の指標も勘案することに留意が必要とされる。

なお、分子は1年間を通じて獲得される経常利益を用いるため、原則として、分母も1年間の平均的な総資本の金額を用いる必要がある。そのため、分母の総資本の金額は、一般的に期首の総資本と期末の総資本の平均値が用いられる。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517946