タックスヘイブン
【たっくすへいぶん】
Tax Haven
税金が免除されるか、もしくは租税負担が著しく低い国または地域をいい、租税回避地ともいう。具体的なタックスヘイブンとしては、ケイマン、バハマ、香港、シンガポール等がある。タックスヘイブンは、小さな島国で産業発展の望めない国が、意図的に税負担を軽減して世界中から資産を誘致するために考え出された制度である。ただ、実際は脱税資金や暴力団の不正資金、テロ組織の資金などの温床となっているケースも多く問題も抱えている。また、タックスヘイブンを利用して内国法人がタックスヘイブンに子会社を設立し、実質的に内国法人が活動して得た所得を当該子会社に帰属させる場合、当該内国法人の所得となるべき金額が当該子会社の所得となり、当該内国法人の法人税負担が軽減される場合がある。このような租税回避行為に対応するため、1978年に外国子会社合算税制(タックスヘイブン対策税制ともいう)が創設された。
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517958 |