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棚卸資産回転率
【たなおろししさんかいてんりつ】


Inventory Turnover(Ratio)

売上を得るために一定期間内に棚卸資産が何回利用されたかを示す指標であり、回転率が大きいほど、企業は資本(資産)を効率的に利用して売上を獲得したといえる。

ここで、分子には1年間を通じて獲得される売上高を用いるため、原則として、分母も1年間の平均的な棚卸資産の金額を用いる必要がある。そのため、分母の棚卸資産の金額は、一般的に期首の棚卸資産と期末の棚卸資産の平均値が用いられる。ただし、棚卸資産に関しては、回転期間で示した方が回転率で示すよりも理解しやすいため、回転率の逆数である回転期間で示されることも多い。棚卸資産回転期間で示された場合には、どの程度の期間で売上を獲得できるかが示されることになる。なお、売上高は利益部分を加算した売価で計上されており、棚卸資産は取得原価で計上されており厳密には対応しない。そのため、両者を比較するのは妥当ではないと考えることもでき、その場合には売上高に対応する指標として、利益部分を加算していない売上原価を用いて棚卸資産回転率が計算される。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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