発見リスク
【はっけんりすく】

Discovery Risk

企業の内部統制によって防止または発見されなかった財務諸表の重要な虚偽の表示が、監査人が監査手続を実施してもなお発見されない可能性をいう。監査人は、リスクアプローチに基づいて監査を実施するために、重要な虚偽の表示の発生する可能性を評価した上で、重要な虚偽の表示が発生する可能性が高い項目に対して重点的に監査資源を投入して監査リスクを合理的に低い水準に抑える。重要な虚偽の表示の発生する可能性は、固有リスクおよび統制リスクにより決定されるため、監査人がコントロールすることはできない。そこで監査人は、重要な虚偽の表示の発生する可能性に応じて発見リスクの程度を決定し、リスクに応じた監査手続を実施することになる。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518002