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粉飾決算
【ふんしょくけっさん】


Window Dressing

企業が経営成績や財政状態を事実と異なる金額で計上し利益を操作することである。狭義の意味では利益を実際より高く操作することであり、利益を実際より低く操作することを逆粉飾ともいう。粉飾決算の例としては売上の水増し計上や翌期計上予定の売上を前倒しで計上、子会社を利用した売上操作、費用や負債を帳簿上計上しないなどがある。逆粉飾決算の例としては売上の過少計上や費用の過大計上などがある。粉飾決算を行う目的は株価を高く維持することや、融資条件を有利にすることなどがあげられる。また、取締役は適正な財務諸表を作成する責任があるため、これに違反し粉飾決算を行った場合には金融商品取引法や会社法、民法などさまざまな法律により罰せられる。また、会社法では、粉飾決算により違法な配当を行い会社に損害を与えた場合には当該会社に損害賠償責任を負い、虚偽の記載により投資家などの第三者に損害を与えた場合には当該第三者に損害賠償責任を負う。監査役や会計参与会計監査人などについても同様にさまざまな罰則が設けられている。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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