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クラシカルオーサー
【くらしかるおーさー】


Classical Author

著作物における原著作者(古典的著作者)のことをいう。映画の著作物の場合、原作者や脚本家、音楽制作者がクラシカルオーサーにあたる。クラシカルオーサーは、映画自体の著作者ではなく、原作・脚本・音楽等の著作者にすぎないが(著作権法第16条)、映画が原作・脚本等の「二次的著作物」に該当するため、クラシカルオーサーも映画について映画の著作者と同一の種類の権利を有することになる(著作権法第28条)。そこで一般に、クラシカルオーサーの権利については事前の契約によって処理することが必要となる。これに対し、映画著作者(監督、プロデューサー、カメラマン等)はモダンオーサー(現代的著作者)と呼ばれる。モダンオーサーの場合、映画の著作物の製作に「参加すること」を約束さえすれば、映画自体の著作権が「映画製作者」(映画の著作物の製作に発意と責任を有する者。例えば、映画会社、製作委員会など)に帰属すると規定されているため(著作権法第29条第1項)、クラシカルオーサーの権利保護と比べて不均衡であるという議論もある。
【参照キーワード】

モダンオーサー




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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