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日本音楽著作権協会
【にほんおんがくちょさくけんきょうかい】


JASRAC

音楽著作物の著作権者から著作権を信託(著作権法上定められた支分権が一括して信託されることもあるし、そのうちの一部のみが信託されることもある)され、当該著作権に基づいて音楽著作物の使用者に使用許諾を与え、その使用者から著作権使用料を徴収し、著作権者に分配する音楽著作権管理事業者である社団法人をいう。JASRACは、「音楽著作権に関する仲介業務に関する法律」(仲介業務法)に基づいて、音楽著作権著作権管理事業を長年独占的に行っていた。その後、2001年10月1日に著作権等管理事業法が施行されて、他の著作権管理事業者も新規参入できるようになったが、現在も日本最大手の著作権管理事業者のまま存在している。JASRACは、著作権の侵害行為に対して法的措置を含めて積極的に対策を講じており、最近でも店舗内にてライブ演奏を行わせていた飲食店に対する損害賠償請求等の民事訴訟の追行や、海賊版の販売行為に対する刑事告訴等を行っている。また、公正取引委員会は、JASRACに対し、テレビや放送事業者向けの著作権管理事業において、利用者との間で管理楽曲をいくら使っても使用料が一定率で変わらない契約を締結し、他社の新規参入を妨害・排除していると認定し、排除措置命令を下した(公正取引委員会審決平成21年2月27日)。これに対し、JASRACは、命令内容を不服として排除措置命令の全部の取消しを求める審判を申し立てるなど(JASRACの平成21年4月28日付けプレスリリース)、JASRACの包括規程を巡る議論が活発になっている。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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