CAPM
【しーえーぴーえむ】

capital asset pricing model

　資本資産価格モデルであり、「キャップエム」と読む。株式、債券等の投資を行う際に用いられる分析手法のひとつである。投資先のリスクを勘案して理論的な期待値を求め、適切な投資価格を算出する方法である。これにより、投資家の許容範囲内のリスクで最大リターンを求めることが可能であることから、効率的な投資が可能となる。CAPMに基づく期待リターンの式は以下のとおりである。
　E(r)＝R(f)＋β×(R(j)－R(f))
　E(r)はポートフォリオ資産の期待リターン、R(f)は無リスク利子率、βは市場リスクに対応する資産リスクの感応度（市場全体の変動に対してどのように価格が変動するか）、R(j)は資産固有のリスクである。すなわち、資産固有リスクと市場リスクとの関係から資産の期待リターンを求めることで、ポートフォリオを効率的に検討することが可能となる。

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日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典　会計・監査」 JLogosID : 8520005