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出口(出口戦略)
【でぐち;でぐちせんりゃく】


不動産投資に「投資期間」を定めたときに、その期間満了時を「出口」と呼び、期間満了時に保有する不動産をどのようにするかという計画を「出口戦略」と呼ぶ。
出口戦略は大きく二つあり、一つは再びローンを借りて投資を続けるリファイナンスである。これは、不動産価格が上昇していたとしてもキャピタルゲインを確定させないので、どちらかというと消極的なものとして位置付けられる。
もう一つは不動産売却による換金である。売却には、不動産を取得した時点の状態をそのまま維持して市場価格で売却する方法もあれば、投資期間中に建物のリニューアルや重点的なテナント誘致を行い、不動産としての収益性や価値を取得時のよりも積極的に高めた後に売却する戦略(バリュー・アップ、バリュー・アッド)もある。
また、売却先について細かな想定をしておくことも少なくない。例えば、J-REITへの売却を想定して、J-REITと交渉を持ちながら投資適格になるように物件を整備することがある。そのほか、バルク(一括買付)で取得した多数の不動産を、大規模なものは他のファンドへ、小規模なものは個人投資家へと振り分けていくこともある。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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