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透明性(不動産投資における)
【とうめいせい;ふどうさんとうしにおけるとうめいせい】


不動産投資における透明性としては、情報の開示(運用実績、取引条件、財務情報等)、明確性(課税、規制等)、正確さ(収益率ベンチマークなど市場情報等)、標準化(会計、財務報告ルール等)、公正さ(契約や権利の法的執行が可能なこと、専門家等の倫理基準)などが挙げられる。
ジョーンズラングラサール社は、定期的に世界各国の不動産透明度インデックスとランキングを公表しているが、2010年の日本の透明度は、高~中高~中~中低~低の5段階の中の中高に位置し、ランキングは対象81カ国中26位であった。日本は、経済が高度に発展している割には、不動産透明度が低い。この理由としては、賃料、利回り、需給に関するデータの開示が不足していることが挙げられている。賃貸借において賃料減額や中途解約などでテナント側に有利な慣行がある点や、共益費の内訳が不明瞭なことも問題視されている。また、日本のビジネスが英語を標準として使っていない点も、シンガポールや香港に比べて不利に働いていると考えられる。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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