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バックアップ(オペレーター/アセットマネジャー)
【ばっくあっぷおぺれーたー;ばっくあっぷあせっとまねじゃー】


不動産証券化や不動産ファンドの仕組みでは、運営者の倒産などの影響が投資資産に及ばないように(倒産隔離)、器となるSPCやSPVを設立し、実際の運営については役割に応じて複数の専門プレーヤーが分業する。このように、資産保全の観点からは安全が図られているが、実際に、「アセットマネジャー」「プロパティマネジャー」「マスターレッシー」といった要となる業務を担う会社が経営不安に陥ると、SPCの運営に支障が出て投資家に少なからぬ損害が出ることになる。
これを防ぐため、これらのプレーヤーに問題が起きた場合には、速やかに代替のプレーヤーにスイッチすることを、あらかじめ契約で定めておくことがあり、その際の代替者をバックアップ・アセットマネジャーなどと呼ぶ。
中でも、ホテル、ヘルスケア(老人介護施設)などの専門的な運営ノウハウを必要とする不動産に証券化の仕組みで投資する際には、ホテル事業者や介護事業者などにオペレーターとして運営を委託する場合が多いが、オペレーターが業務を履行できなくなると、すぐにSPCの機能停止につながる。バックアップオペレーターを手当てしておくことの重要性は高い。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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