フェアバリュー
【ふぇあばりゅー】
公正価値のこと。不動産の価値を考えるにあたり、収益性を基に算出する収益価格を理論的なフェアバリューと考えるならば、資金調達の問題で不動産の取引価格が下がるのは、信用収縮によるフェアバリューからの一時的な乖離であると説明することが可能である。その考えに立てば、価格が下に乖離しているときに不動産を取得すれば、やがて価格はフェアバリューに回帰していくので利益が得られることになる。
もっとも、実体経済が悪化して不動産の収益性が低下してしまうと、回帰すべきフェアバリューそのものが下落してしまう。フェアバリュー自体も不変ではないことに注意しなければならない。
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| 日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」 JLogosID : 8524110 |