ポートフォリオPML
【ぽーとふぉりおぴーえむえる】

地震リスク評価の指標であるPMLは、通常は個別の建物ごとに算出されるが、J-REITなど不動産ファンドでは複数建物についてまとめたポートフォリオPMLがリスク評価に使われることがある。
通常、震災想定時のPML（予想最大損失率）の値が20％を超えるような物件に対しては、投資が難しいことが多い。銀行から融資を断られたり、地震保険の加入を求められたりするからである。地震保険は保険料が高額なため、投資収益にマイナスになる。
しかし、個別にはPMLが高い物件でも、複数の物件を取得してポートフォリオPMLを一定値以下に抑えることで、ファンドの借り入れや投資が可能になる場合がある。物件が数多くあればリスクが平準化して全体の損失割合が小さくなるからである。この場合、物件が広域に散在すればするほど効果が大きい。
【参照キーワード】
PML

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日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典　不動産ビジネス」 JLogosID : 8524129