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優先劣後構造
【ゆうせんれつごこうぞう】


不動産投資ファンドなどで器となるSPV(Special Purpose Vehicle)は、不動産賃貸・処分により得られたキャッシュフローを優先的にデット投資家(ローンの貸し手である銀行など)への支払いに、残余をエクイティ投資家への支払いにあてる。この支払い順位のルールに従った弁済構造のことをいう。
この構造により、デットへの投資(銀行ローンなど)はローリスク・ローリターン、エクイティへの投資はハイリスク・ハイリターンとして、投資の性質を異なる設定にすることができ、投資家のリスク選好に応じた不動産証券化商品の供給を図ることができる。
優先劣後構造は細分化することができ、例えば、デットとエクイティの間に「メザニン」と呼ぶ中間的な性格のローンが設定されることもある。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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