ただし、レバレッジをかけると、不動産からの収益がプラスの時には利回りは上昇するが、不動産収益がマイナスに振れると利回りも一気に悪くなり、元手が毀損(元本割れ)してしまう可能性も高くなる。つまり、レバレッジを効かせるということは、不動産の投資を実体よりハイリスク・ハイリターンに加工することを意味しており、LTV(Loan To Value:総資産に占める有利子負債の比率)が高いほど、その振れ幅は大きくなる。 LTVは、J-REITでは40~60%の水準が多く、プライベートファンドでは70%前後が多いようである。80%以上にするとハイレバレッジと呼ばれ、積極的な投資戦略となる。