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過剰流動性
【かじょうりゅうどうせい】


経済の取引規模を大幅に上回って貨幣が供給され、過度の金融緩和状態に陥ること。いわゆる「金余り」状態の原因となっている貨幣を指す。
過剰な供給の理由はいくつかあるが、最近の過剰流動性の原因は、デフレ回避のための通貨供給であるとされる。別のパターンとしては、円高・ドル安(外貨安)を防止しようとして大量の円売り介入を行った場合、そのままでは国内市場に大量の円資金が滞留することになる。通常は不胎化のオペレーションにより日銀がこの資金を市場から吸い上げるが、このオペレーションを行わずに放置した場合は、過剰流動性が残ることになる。
過剰流動性はいわば行き場のない資金が大量に存在していることであり、市場のセンチメントによってはバブルを引き起こす一つの要因になり得る。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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