シニアデット(Senior Debt)
【しにあでっと】
Senior Debt
SPCが調達するデットのトランシェが複数の場合、返済が最も優先され安全とされる部分。デットに対しては、運用中の配当と償還時の元本返済の二つのキャッシュフローがある。シニアデットは、この両方について最優先に返済される。すなわち、運用中の収益が全体としては不足気味であっても、配分としてはシニアデットの配当支払いを優先し、その後あまりの部分をメザニン、次いでエクイティの配当に充てることになる。
また、償還に際しては、運用に問題が発生するなどで全体としては元本割れの状態となっても、シニアデットの元本償還が最優先となり、毀損部分はまずエクイティ、次いでメザニンが負うことになる。
一方、このように「安全性」が確保されているため、配当利回りはメザニン等に比べて低く設定されている。その意味では「ローリスク・ローリターン」のトランシェである。
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| 日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」 JLogosID : 8524271 |