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ホームエクイティローン
【ほーむえくいてぃろーん】


住宅を担保にして消費のためにお金を借りるという米国の仕組み。
「ホームエクイティ」とは、例えば個人が住宅を保有していた場合に、その住宅の「時価(購入価格ではない)」とすでに返済した返済総額との差額である。即ち、ある家を40万ドルで購入し、現在その家は60万ドルの値がつくとみられているとする。また、この家の購入に際して組んだローンの残債が28万ドルあるとする。この場合、ホームエクイティは60(時価)-28=32万ドルとなる。
このホームエクイティの部分を担保にローンを組むものが、ホームエクイティローンである。これも当然ローンであるので、返済不能などの場合には、物件の処分などによる最終処理が発生する。
実際の融資枠には掛目(仮に75%とする)があり、上の例では融資枠としては60(時価)×75%-28=17万ドルとなる。
ローンには一定の更改・条件見直し期限がある場合があり、その際に更改拒否や物件価格の下落による枠の切り下げなどが起きる場合がある。
2007年のサブプライム問題以前の住宅ブームの中では、物件価格の上昇(=枠の増大)が数年にわたって継続し、この手法が人気となったが、住宅バブルの崩壊による不動産価格の急落により融資枠の激減・消滅などのケースが相次ぎ、短期間に多額の返済を迫られた多くの債務者が物件処分に追い込まれることになった。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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