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量的緩和政策
【りょうてきかんわせいさく】


中央銀行が金融政策を行うにあたり、金利を変化させるのではなく資金量(日本の場合、日本銀行当座預金残高)を変化させることで、金融市場の操作を行うこと。
基本的には「中央銀行が金利を操作することによる金融市場の操作」が通常の金融政策であり、量的緩和政策は非伝統的金融政策(unconventional monetary policy)とされる。
このような政策がとられる背景としては、中央銀行が操作対象としている金利(日本の場合は、無担保コールオーバーナイト物のレート)が事実上ゼロといえるほど低く、金利引き下げによる刺激効果が期待できない、ないし引き下げ余地がそもそもほとんどないなどが挙げられる。
「量的緩和」は米国ではQuantitative Easingと呼ばれ、FRBのバーナンキ議長が行った量的緩和政策は米国では歴史上2回目であったことから、大型客船の名前にかけてQEⅡと呼ばれた。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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