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倒産隔離(Bankruptcy Remoteness)
【とうさんかくり】


Bankruptcy Remoteness

不動産の証券化に当たって、SPVが満たすべき要件の一つで、オリジネーターその他証券化に関するプレーヤーの倒産などのリスクからその保有・運用する不動産を切り離すこと。
企業が倒産した場合、債権者や管財人は倒産企業が保有する資産や株主議決権により債権回収を行うことになるが、SPVの保有・管理する不動産に対してそのような追及が及ぶと投資家の利益が損なわれる。倒産隔離は、そのような追及を防ぎ、保有・運用する不動産を保護する仕組みである。倒産隔離するためには、オリジネーターからSPVへの不動産の譲渡が会計上、有効な売買と認められることが必要である。
また、SPVが予定外のリスクを抱えることを防ぐため、SPVは当初予定されていた不動産賃貸及び処分等以外の事業を行えないよう、かつ予定外の債務を負わないよう事業内容及びSPVの株主等の議決権行使を制限する必要があり、こちらも倒産隔離といわれる。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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