不動産ビジネス辞典 不動産証券化の制度と仕組み 25 二層構造型不動産ファンド【にそうこうぞうがたふどうさんふぁんど】 投資家からの匿名組合出資を受けたSPC(親SPC)が、不動産信託受益権を保有するSPC(子SPC)に対して、さらに匿名組合出資を行う形態のスキーム。子SPCに係る不動産の追加取得・早期処分や調達するローンの条件を柔軟にできることから、こうした二層構造はよく使われる仕組みとなっている。親SPCから子SPCに対する匿名組合出資はみなし有価証券として扱われるので、AM会社が親SPCに対して当該匿名組合出資に関する投資の助言を行い、SPCが報酬を支払うような契約の締結は、投資助言・代理業に該当し、「金融商品取引法」における登録が必要となる。 (c)2011 Mitsubishi UFJ Trust and Banking Corporation 日経BP社「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」JLogosID : 8524421