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ファイナンス・リース
【ふぁいなんすりーす】


会計上金融取引とみなされる賃貸借取引のこと。資産の耐用年数の大半を解約不能なリース期間とし、リース期間中に支払うリース料の現在価値がリース資産の購入価額とほとんど変わらないようなリース取引が該当する。ファイナンス・リース取引に係る借り手側の会計処理方法としては、売買取引に準じてリース資産を借り手の固定資産として計上する会計処理(売買処理)が原則とされている。従来は、リース物件の所有権が明らかに借り手に移転すると認められるもの以外のリース取引については、例外的に通常の賃貸借取引にかかわる方法に準ずる会計処理(賃貸借処理)が認められていたため、日本ではほとんどの企業が賃貸借処理を採用していた。2007年のリース会計の変更によって、ファイナンス・リースについて、賃貸借処理は認められなくなり、これ以後のファイナンス・リースについては、国際的な会計基準と同様に、原則として売買処理が義務付けられるとなった。




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「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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