PCB（ポリ塩化ビフェニル）
【ぴーしーびー;ぽりえんかびふぇにる】

PCB

絶縁性や不燃性に優れた特性を持つ化合物。電気機器の内部絶縁油をはじめ感圧複写紙や塗料など幅広い用途に使用されていたが、環境中での残留性が高く、人や生態系に有害な化学物質として、日本では1974年に製造・輸入・使用が原則として禁止された。しかし、PCBが製品内に密閉された機器の使用は禁止されていないため、既存の古いビルの中には高圧受電設備などにPCB製品が使われていたり、また使用されなくなったPCB廃棄物が隔離・保管されていることもある。PCB廃棄物については、処理施設の整備が進まなかったことなどから事業者が長期間保管し続けてきており、2001年にPCB特別措置法（ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法）が制定され、処理体制の整備を図った上で2016年までに処理を終えることとしている。

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日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典　不動産ビジネス」 JLogosID : 8524521