アウトレットマンション
【あうとれっとまんしょん】

デベロッパーが早期の資金化を図る必要がある場合などに、低価格で買取・再販会社に転売した後に、その会社が当初の分譲価格より大幅に下げた価格で売り出すマンションのこと。
アウトレットマンションは、明確に何か問題があるというわけではなく、単に長い間売れなかったため、デベロッパーの資金繰りなどの問題から、二次販売業者に低価格で売却された物件の販売を指すことが多い。
リーマンショックなどの不況時においては、体力のないマンションデベロッパーは、マンションの在庫が積み上がっても、既購入者との関係で安易な値下げができずに、採算を圧迫され、資金繰りがうまく行かずに倒産したところも多かった。そのような中で買取・再販会社への転売を図って在庫の処分を行ったマンションデベロッパーもあったことから、アウトレットマンションには在庫を流動化する役割もあるといえる。

(c)2011　Mitsubishi UFJ Trust and Banking Corporation

日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典　不動産ビジネス」 JLogosID : 8524616