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オーダーリース
【おーだーりーす】


テナントが地権者に敷金・保証金(建設協力金)の名目で金銭(概ね建設費相当額)を差し入れ、地権者はこの資金でテナントのニーズに沿った建物を建設し、竣工後は資金の出し手であるテナントに賃貸するもの。賃貸借期間は15~20年程度の長期契約が多く、地権者はその期間中に受け取った賃料のうちから建設協力金を分割返済していくのが一般的。
オーダーリース方式の主たるリスクはテナントの退去、破綻、賃料引下げに関するもの。この方式により建設された建物は最初に入居したテナントの意向に沿った設計のため汎用性が低く、新テナントの再募集が難しくなる可能性がある。したがって、テナントの信用力が重要となることはもちろん、賃貸借契約のなかで中途退去時にテナントに対し何らかのペナルティを設定して入居の安定性を図ることが重要である。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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