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取引事例比較法
【とりひきじれいひかくほう】


不動産の価格を求める鑑定評価手法の一つ。対象不動産と類似の不動産の取引事例を比較して価格を求める手法で、土地の場合に最もよく適用される。
具体的には、まず対象不動産と競合する土地の取引事例を多数収集する。収集した事例の中には、売主・買主の都合など特殊な事情があるものも含まれている場合もある。この場合には事情補正を行う。また、収集した事例が取引された時点は、評価時点(価格時点)よりも前であることが通常であり、その間の価格変動を考慮に入れ、取引価格を修正(時点修正)することにより、同時点としての比較が可能となる。さらに、取引事例と対象不動産の存する地域を駅距離、住環境、繁華性などの要因(地域要因)により比較し、また、対象不動産が角地で有利か、不整形なため利用効率が劣らないかなどの要因(個別的要因)を判断して、取引事例比較法による価格が査定される。
取引事例比較法により求められた価格を、「比準価格」という。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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